冷水が漏れる通常の水漏れと異なり、温水が漏れ出す「お湯漏れ」には特有の危険性が伴う。最大の理由は、温度と湿度のダブルパンチによって建物に与える腐食のスピードが圧倒的に早い点だ。
第一に、温水は床下や壁裏の閉鎖空間に大量の湿気を充満させる。これにより、わずか数日で湿気を好む黒カビや木材腐朽菌が大繁殖し、住宅の土台や柱を内側からボロボロにしてしまう。第二に、加熱されたお湯が常に配管を通ることで、熱膨張と収縮が繰り返され、亀裂が一度入ると一気に穴が広がりやすい特性を持つ。
そして第三のリスクが「光熱費の二重苦」だ。漏れた分だけ水が無駄になるだけでなく、給湯器が絶え間なくお湯を沸かし続けるため、電気代やガス代が驚くべき金額へと跳ね上がる。水資源とエネルギーの両方を同時に捨て続けている状態にほかならない。