当時の番組関係者が口をそろえるのは、二人が持っていた圧倒的なプロ意識だ。カメラが回っていないスタジオの舞台裏でも、渡辺は周りのスタッフや出演者への気配りを欠かさず、常に場を和ませていた。一方の山口も、多忙を極めるスケジュールの中でも完璧な準備を怠らず、本番前には膨大な資料に目を通していたという。
ある元番組プロデューサーは語る。「山口さんは画面上ではクールに見えましたが、渡辺さんのアドリブに対して影でノートを取り、どう返せば一番面白くなるかを真剣に研究されていました。渡辺さんもまた、山口さんが最も引き立つポジションを自然に作っていた」。未公開エピソードとして明かされるこうした互いへの細やかなリスペクトこそが、あの心地よい空気感を生み出していた真相なのだ。