相次ぐ試練の中で、組織の頭脳として舵を取り続けたのがカバー株式会社の最高経営責任者(CEO)・谷郷元昭氏である。「YAGOO」の愛称でファンからも親しまれる同氏だが、危機管理においては冷徹なまでの組織改革を進めてきた。タレントへの誹謗中傷やストーカー行為に対しては、他社と連携した強力な法的措置を導入。示談に応じず法的責任を追及するスタンスを明確にした。
さらに、内部情報の管理徹底やメンタルケア体制の強化など、クリエイターを心身両面から支えるインフラを急速に構築。かつて「ベンチャー企業の甘さ」と批判された管理体制は、上場企業としての責任を果たす強固なガバナンス構造へと進化を遂げた。度重なる炎上を糧にして築かれたリスク管理ノウハウは、今や業界の標準モデルとみなされている。