2000年代に入ると、それまでアングラな世界として扱われていた夜の街が急速に茶の間へと浸透し始める。その火付け役となったのが、TBSテレビで放送されたドラマ『夜王 YAOH』だった。華やかなシャンパンコールやホスト同士の熾烈な指名争いがエンターテインメントとして描写され、若者たちの憧れの職業へと意識が変化していった。
一方で、リアリティを追及するドキュメンタリー番組も業界のあり方に大きな影響を与えた。フジテレビ系列のドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』をはじめとする番組群は、華やかな表舞台の裏に潜む苦悩や挫折、挫けながらも生きていく若者たちの泥臭い人間模様を克明に捉えた。フィクションとリアルの両面からスポットライトが当たったことで、夜の街は世間の関心を集める巨大な文化コンテンツとなったのである。