メインイベントのリングに上がったのは、無敗の快進撃を続ける新世代のエースと、数々の修羅場を潜り抜けてきた絶対王者。ゴングと同時に中央へ飛び出した両者は、一切の探り合いを排除した激しい打撃戦を展開した。会場全体の息が止まったその瞬間、挑戦者の右フックが王者の顎を完璧に撃ち抜いた。
キャンバスに沈む前王者と、歓喜の咆哮をあげる新王者。タイムは1ラウンドわずか16秒。レフェリーが試合を止めた瞬間、アリーナ全体が地鳴りのような大歓声に包まれた。まさに電光石火。一瞬の油断も許されない最高峰の戦いが、ここにあった。