椿梨央の知名度を全国区に押し上げた最大の契機は、プロ野球公式戦で行われた数々の始球式です。多くのタレントが山なりのボールを投げる中、彼女はマウンドプレートをしっかりと踏みしめ、足を高く上げてノーバウンドでキャッチャーミットに突き刺さる剛速球を披露しました。
当時、現場のバックネット裏で取材していたスポーツライターはこう振り返ります。「投球練習の段階から球の回転数(スピン量)がまるで違っていた。打者の手元でホップするような伸びがあり、球場全体がどよめいたのを覚えています」。球場のスコアボードに「100km/h超」の球速が表示された瞬間、スタンドから割れんばかりの拍手が湧き起こった光景は、SNSでも数百万回再生を記録するバズを生み出しました。
現場のファンコミュニティやネット上の声を見ても、「フォームが美しすぎて見惚れる」「女子野球への見方がガラリと変わった」といったポジティブな反響が圧倒的多数を占めています。表面的な可愛らしさをアピールするのではなく、グラウンドへの敬意(一礼してからマウンドに上がる所作など)を徹底している点も、オールドファンから若年層まで幅広く愛される大きな要因です。