ネット上の掲示板やSNSでは「昭和の文房具はすべて絶滅した」と語られがちですが、これにはいくつかの誤解があります。
誤解1:アーム筆入はとっくに製造中止になった?
「象が踏んでも壊れないアーム筆入は昭和で終わった」という噂がありますが、これは明確な誤りです。製造元のサンスター文具は、現在も「NEWアーム筆入」として製造・販売を継続しています。ポリカーボネート樹脂の優れた耐衝撃性はそのままに、時代に合わせてサイズやカラーリングを微調整しながら、半世紀以上にわたる超ロングセラー商品として文具店やネット通販で入手可能です。
誤解2:ロケット鉛筆は日本人が発明した独自文化?
ロケット鉛筆は昭和の日本で生まれたと思われがちですが、発祥は台湾です。台湾の文具メーカー「Bensia(萬事捷)」が1970年代初頭に開発・特許を取得した「削らない鉛筆(Pop-A-Point Pencil)」が日本に輸入され、大ヒットを記録しました。現在でも東南アジアや欧米諸国では子供向け文具の定番として世界中で愛用されています。
誤解3:スーパーカー消しゴムは文具メーカーが開発した?
スーパーカー消しゴムを「大手文具メーカーが開発した消しゴム」と記憶している人がいますが、実際は玩具メーカーやガチャガチャのベンダーが企画・製造したものが大半でした。「消しゴム」という名目を掲げることで、学校に持ち込んでも没収されにくいという子供たちの抜け道として機能していた側面があります。