高齢猫のケアに関して、ネット上や昔ながらの飼育知識の間び違いから生じる「見落としがちな盲点」がいくつか存在します。代表的な誤解を是正し、正しい知識にアップデートしておきましょう。
誤解①:「急に運動量が増えて活発になったのは若返った証拠」
老猫が急に落ち着きを失って家中を歩き回り、食欲が異常に増えている場合、若返りではなく「甲状腺機能亢進症」の典型的な疑いがあります。代謝が過剰に高まることで心臓や腎臓に極度の負担がかかっている状態のため、放置すると急激な衰弱を招きます。
誤解②:「水をたくさん飲んでいるから水分補給は完璧」
器の水をガブガブ飲んでいる姿を見て安心してしまう飼い主は少なくありません。しかし、腎不全が進行した猫は尿を濃縮できず、飲んだ量以上の水分が尿として排出されてしまい、「水を大量に飲んでいるのに重度の脱水状態に陥っている」という矛盾が起きます。背中の皮膚をつまんで戻りが遅い場合は脱水のサインであり、皮下補液(点滴)などの医療処置が必要です。