ネット上の掲示板やSNSでは、「大森靖子の曲はコード進行が難解で素人には弾けない」「ギターの腕前は破天荒なだけで理論的ではない」という誤った言説が散見されます。しかし、これは明らかな誤解です。
実際のコード譜を丁寧に確認すると、王道のJ-POP進行(いわゆる丸サ進行やカノン進行)を土台にしながら、トップノート(最高音)を変化させない「ペダルトーン奏法」を取り入れていることが分かります。左手のフォームはむしろ最小限の移動で済むように設計されており、運指自体は初心者でも短期間で覚えられる構成が珍しくありません。
難しく感じられる最大の要因は、コードそのものの複雑さではなく「変則的なリズムの揺らぎ(テンポルバート)」と「歌のメロディとストロークの独立性」にあります。コードフォームの難しさに惑わされず、まずは簡単なコード譜を使ってゆっくりのテンポでメトロノームと合わせることが、上達への最短ルートです。