インターネット上では、同年に発売されたBUMP OF CHICKENの『プラネタリウム』(2005年7月リリース)と混同されるケースや、盗作・オマージュ関係を疑う声が稀に見られます。しかし、これは単なる偶然の一致です。
BUMP OF CHICKENの楽曲は、手作りのプラネタリウムを通して自身の内面世界や届かない願望を不器用に紡ぎ出す男声ロックバラードであり、大塚愛の楽曲は和テイストの旋律(尺八や琴を思わせるアジアンテイストのアレンジ)を取り入れた情緒的なポップバラードです。同じ「プラネタリウム」という題材を用いながら、平成を代表する2組のアーティストがそれぞれ全く異なるアプローチで傑作を生み出した2005年は、日本のJ-POP史における奇跡的な星の巡り合わせでした。
また、「歌詞が怖い」と感じる心理的要因は、怪談話による先入観だけでなく、歌詞全体に漂う「閉塞感」に起因します。「小さな手」「甘い香り」「暗がり」といった身体感覚を刺激するワードが多用されており、失われた相手の存在が生々しく想起されるからこそ、ある種の不気味さ(心理学でいう不気味の谷現象に近い感覚)を覚えるリスナーが存在するのです。