同世代のライバルである桐生祥秀は身長176cm・体重70kg前後と、多田修平とほぼ同等の体格スペックを持つ。しかし、両者の走りのスタイルは対照的だ。力強いストライドとスムーズな中間失速のなさで押す桐生に対し、多田は鋭いピッチと圧倒的な前半の抜け出しで勝負する。
陸上競技の短距離種目において、170cm台後半というサイズは「小回りの利く高速ピッチ」と「十分なストライド」を両立できる黄金比とも言われる。TBS陸上などの国際大会中継でもたびたび解説される通り、体格の利を最大限に生かしたこの走法こそが、多田が国内外の大舞台で結果を残し続ける強みなのだ。