運営元である株式会社MEモバイルの狙いは、業界の悪習に対するアンチテーゼだ。他社プロバイダが数万円のキャッシュバックを掲げつつ、1年後の極めて短い申請期間を逃したユーザーから莫大な利益を回収するモデルを採用する中、カシモWiMAXは初月1,408円、翌月以降はずっと定額4,818円という明瞭会計を貫く。この構造は、申請忘れのリスクを恐れる慎重派の心を掴んで離さない。
しかし、総支払額を厳密に計算すると別の景色が見えてくる。キャッシュバックの申請を確実にこなせる几帳面なユーザーにとっては、他社の方が実質年額で1万円以上安くなるケースが珍しくない。つまりカシモの定額制は、「面倒な手続きを金で回避する保険」としてのプレミアムが含まれた価格設定なのだ。電気通信事業を取り巻く法規制が強化される中、この割り切ったビジネスモデルは確固たる支持基盤を築いている。