広場の象徴として一際目を引くのが、新たに設置された高精細な大型LEDビジョンだ。ここでは単なる広告映像にとどまらず、上野の自然や歴史をモチーフにした3Dデジタルアートが時間帯ごとに上映されている。巨大なパンダの立体映像が愛くるしい仕草で街を見下ろす演出には、通行人も思わず足を止め、スマートフォンを掲げる。
テクノロジーの導入は、決して下町の風情を損なうものではなかった。むしろ、デジタル表現の先進性が伝統ある街並みのアクセントとなり、視覚的な楽しさを提供している。光と影が織りなすアート空間は、SNSでの拡散を呼び込み、若年層の足をこの街へと向かわせる強い動機付けになっている。