粗品は20代前半で『M-1グランプリ』を最年少で制覇した天才肌の漫才師でありながら、伝統的なお笑い・バラエティの枠組みに安住することを拒否した。彼が仕掛けているのは、旧来のマスメディアとデジタルプラットフォームの力関係を逆転させるビジネスの再定義だ。
テレビ番組のキャスティングやスポンサーの顔色を伺う生き方を捨て、YouTubeやオンライン配信で直接オーディエンスとつながる経済圏を構築した。炎上によって注目を集め、そのトラフィックを自身のプラットフォームに誘導して収益化する——この冷徹なデジタルマーケティングのサイクルが確立されているからこそ、彼は誰に対しても頭を下げる必要がない。