赤い尿は病気の警告?血尿スケールでわかる危険度と受診の目安

赤い尿は病気の警告?血尿スケールでわかる危険度と受診の目安

赤い尿は病気の警告?血尿スケールでわかる危険度と受診の目安とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

肉眼で確認できる尿の変色は、わずか1ミリリットルの血液が1リットルの尿に混入しただけでも生じる。視覚的な判定スケールでは、一般的に以下の4段階で緊急性と病態の推測が行われる。

【レベル1:淡いピンク・ストロベリー色】
尿全体がほんのりとピンク色を帯びている状態。出血量はごく微量だが、尿路のどこかで毛細血管が破綻している兆候だ。膀胱炎の初期や、激しいスポーツ後の運動性血尿などで見られることが多い。数日続く場合は迷わず受診が必要となる。

【レベル2:鮮紅色・トマトジュース様】
一目で鮮血とわかる鮮やかな赤色。下部尿路(膀胱や尿道、前立腺)からの活動性出血が疑われる。血管が傷つき、現在進行形で出血している可能性が高いため、当日または翌日には医療機関の門を叩かなければならない。

【レベル3:濃褐色・紅茶やコーラ色】
茶褐色や黒みがかった濃い色合い。これは出血から時間が経過しているか、あるいは上部尿路(腎臓の糸球体)由来の出血であることを示唆する。ヘモグロビンが酸化して変色したもので、急性腎炎などの腎実質疾患が強く疑われる危険な兆候だ。

【レベル4:暗赤色+血塊(レバー状の塊)】
濃い血液の中にゼリー状の血の塊が混じる状態。緊急性は極めて高い。血塊が尿道に詰まると激痛を伴う尿閉(尿が出なくなる状態)を引き起こす恐れがあり、直ちに救急外来や泌尿器科での処置が求められる。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。