風速60メートルという強風が都市部を襲った場合、街の光景は一変する。走行中のトラックが横転し、住宅の屋根瓦や外壁が飛散するだけでなく、頑丈なビル群の間では「ビル風」が加わり、街路樹や電柱が根元からなぎ倒される危険性がある。
特に今回の台風15号は風野(かぜの)半径が広く、中心から数百キロ離れた地域でも強風域に巻き込まれる特徴を持つ。気象庁の担当者は記者会見で、「風が強まり始めてからでは屋外での行動は不可能になる。ガラス窓の補強やベランダの飛散物撤去は、嵐が届く前の今すぐに行うべきだ」と強い調子で警鐘を鳴らした。