かつて多くの人々が行き交ったホーム跡は、現在「1913プラットホーム」として一般公開されている。階段を上がると、当時の佇まいを留めるデッキ部分が現代的なガラス張りの展望スペースとして再生されており、すぐ横を中央線の現役車両が走り抜ける迫力満点の光景が広がる。
1912年の開業当時から残る花崗岩の「1912階段」や、1936年の鉄道博物館併設時に作られた「1936階段」も見逃せない。一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気の中に昭和初期や明治の残影が漂う。デッキ内に併設されたカフェでは、線路に挟まれた独特の空間でコーヒーを味わう限定体験が可能だ。歴史マニアならずとも、その特別な浮遊感には心を奪われるに違いない。