首都バンコクの中心に燦然と輝くワット・プラケオ(エメラルド寺院)は、タイで最も高い格調を誇る王室専用の守護寺院だ。現国王であるラーマ10世の戴冠式をはじめとする最高峰の神事が執り行われる場であり、一歩足を踏み入れれば息をのむ壮麗な美意識に圧倒される。壁画に緻密に描かれたラーマキエン物語、太陽光を跳ね返す眩い金箔の塔。そこには時を超えた王国の祈りが満ちている。
バンコクから車を少し走らせれば、かつての王朝の繁栄を物語るアユタヤの遺跡群へと辿り着く。これらの貴重な世界遺産はユネスコ(UNESCO)の保護のもと厳格に管理されており、崩れかけた赤レンガや大仏の微笑みが、訪れる者に悠久の歴史ロマンを語りかけてくる。