彼の過酷な半生を解き明かす上で外せない自伝的ベストセラー作品が、『遺書 関東連合みたいに生きていた』である。この書籍の中で彼は、狂気と隣り合わせだった若き日の日常と、首都圏の闇を蠢いていたアウトローたちの人間模様を生々しく描き出した。顔面や身体に刻まれたタトゥーの一つひとつは、この壮絶な時代を生き抜いた傷痕であり、逃げ場のない孤独や葛藤に対する反動でもあった。
だが、どん底を経験した男は執筆活動を通じて、徐々に自らの過去と正面から向き合い始める。かつての荒んだ生き方から脱却し、言葉と身体表現で自己を証明する道を選んだことが、後の大きな転機へと繋がっていく。