2016年、彼女は長年所属した大手事務所を離れ、実力派俳優が集う少数精鋭の芸能事務所「株式会社アン・ヌフ」へと籍を移した。この移籍劇は、作品数を追うことよりも、一つひとつの作品や役柄と深く対峙したいという彼女の意志の表れだった。
移籍後もその審美眼は冴え渡る。2023年の主演ドラマ『100万回 言えばよかった』では、数奇な運命に翻弄される主人公を繊細に演じ、視聴者の涙を誘った。作品のテーマを深く理解し、共演者の芝居を受け止めながら物語を昇華させる佇まいは、現在の彼女だからこそ到達できた境地といえる。