夏のストッキング問題を語る上で、海外のポップカルチャーや動画配信サービスの影響も見逃せない。名作映画『プラダを着た悪魔』で描かれたようなニューヨークの洗練されたファッション誌業界のスタイルや、Netflixで世界的にヒットした海外ドラマのヒロインたちの着こなしを見ると、夏の素足にヒールというスタイルが非常に自然かつスタイリッシュに描かれている。
こうした欧米のグローバルスタンダードなスタイリングが日常的に目に入る機会が増えたことで、「夏に無理してストッキングを履く文化は、日本特有の古い慣習なのではないか」という気づきが若い世代を中心に広まった。国境を越えたメディアの拡散が、日本の足元ファッションにおける脱マナー化を力強く後押ししている。