初代李承晩から現政権に至る歴代指導者たちの功績と失脚の真相、そして権力闘争の全貌を以下に総覧する。栄光の裏側に隠された司法のメスと政争のドラマは、まさに韓国現代史そのものである。
【韓国歴代大統領の変遷と主な結末】
・第1〜3代:李承晩(1948〜1960)
功績:大韓民国の建国と反共体制の確立。
悲劇の真相:独裁と3・15不正選挙により四月革命が勃発。大統領を辞任しハワイへ亡命、客死。
・第4代:尹潽善(1960〜1962)
功績:議院内閣制導入による民主的再編を模索。
悲劇の真相:朴正煕による5・16軍事クーデターにより実権を奪われ、辞任。
・第5〜9代:朴正煕(1963〜1979)
功績:「漢江の奇跡」と呼ばれる工業化と経済成長。
悲劇の真相:長期独裁(維新体制)の末、側近のKCIA部長・金載圭により宮井洞で射殺される。
・第10代:崔圭夏(1979〜1980)
功績:大統領暗殺後の混乱収拾と国政維持。
悲劇の真相:全斗煥率いる新軍部の12・12クーデターにより、就任からわずか8か月余りで下野。
・第11〜12代:全斗煥(1980〜1988)
功績:高度経済成長の継続とソウル五輪の誘致成功。
悲劇の真相:退任後に反乱首魁・内乱罪、巨額収賄で逮捕・死刑判決(のち無期懲役へ減刑、特赦)。
・第13代:盧泰愚(1988〜1993)
功績:民主化宣言、ソウル五輪成功、北方外交(中露との国交樹立)。
悲劇の真相:秘密資金疑惑と軍事反乱関与で逮捕され、懲役17年の判決を受ける。
・第14代:金泳三(1993〜1998)
功績:32年ぶりの文民政権樹立、金融実名制の導入、前大統領2名の処罰。
悲劇の真相:アジア通貨危機(IMF危機)を招き、次男の利権介入汚職で求心力を完全喪失。
・第15代:金大中(1998〜2003)
功績:IMF危機からの早期脱却、初の南北首脳会談実現(ノーベル平和賞受賞)。
悲劇の真相:太陽政策を巡る対立と、3人の息子の汚職事件(通称「三弘の不正」)による打撃。
・第16代:盧武鉉(2003〜2008)
功績:脱権威主義、地方分権の推進、検察改革の着手。
悲劇の真相:退任後、李明博政権下での検察による親族不正捜査に追い詰められ、烽下村の崖から投身自死。
・第17代:李明博(2008〜2013)
功績:世界金融危機の克服、実利的外交とインフラ輸出。
悲劇の真相:文在寅政権下の「積弊清算」によりダース(DAS)横領・収賄罪で逮捕、懲役17年判決(のち特赦)。
・第18代:朴槿恵(2013〜2017)
功績:初の女性大統領、対中外交の展開。
悲劇の真相:親友・崔順実の国政介入問題により国会から弾劾訴追され罷免・逮捕。懲役20年(のち特赦)。
・第19代:文在寅(2017〜2022)
功績:キャンドル革命後の政権正常化、対北対話の推進、最低賃金引き上げ。
悲劇の真相:不動産政策の失敗による支持急落。退任後も家族や側近を巡る検察捜査の影がつきまとう。
・第20代:尹錫悦(2022〜現職)
功績:大統領室の龍山移転、日米韓安保協力の強化。
最新の政局変動:国会における「共に民主党」主導のねじれ構造と対峙しつつ、激しい与野党攻防の中で政権運営を継続。