唇ヒアルロン酸のやりすぎによって、いわゆる「アヒル口」を超えた不自然なたらこ唇になってしまう背景には、単なる注入量のミスにとどまらない解剖学的なメカニズムが存在します。 最大の原因として美容外科学会でも警鐘が鳴らされているのが、フィラーマイグレーション(Filler Migration:注入剤の移動)です。唇の赤唇部(赤い部分)は粘膜と筋肉(口輪筋)で構成されており、注入された製剤を保持できる容量には限界があります。許容量を超えてヒアルロン酸が詰め込まれると、製剤は組織の隙間を縫って上方向、つまり人中側(白唇部)へと押し出されてしまいます。その結果、鼻の下と上唇の境目が盛り上がり、横から見たときに「カモノハシ」のように突き出た異様なシルエットが形成されるのです。 もう一つの要因は、製剤の硬さ(架橋度・粘弾性)の選定ミスです。皮膚の薄く繊細に動く唇に対して、輪郭形成用の硬い製剤を使用してしまうと、自然な弾力としなやかさが失われ、ソーセージのようにパンパンに張った違和感が生じます。これに施術直後の浮腫が重なることで、本人が望まないレベルの肥大化が引き起こされます。
唇ヒアルロン酸やりすぎの真相|失敗例や溶かす修正法と適量を徹底検証
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