夏八木勲という俳優の歴史は、そのまま戦後日本映画・テレビドラマの進化の歴史でもあります。1966年の映画『骨まで愛して』でデビューを果たして以来、半世紀近くにわたり第一線で活躍を続けました。
野性味あふれるアクション映画から、時代劇の殺陣、そして深みのある現代劇まで。彼の守備範囲の広さは群を抜いていました。特に『戦国自衛隊』や『白昼の死角』といった1970年代から80年代の作品で見せた力強い演技は、今なお伝説として語り継がれています。男臭さと品格を併せ持つ独特の佇まいは、彼にしか出せない味でした。