パスボールが起きた際、スコア上および投手の防御率(ERA)にどのように反映されるかは、多くのファンや記録係が疑問に思うポイントです。
1. 投手の自責点(ER)には計上されない
公認野球規則における自責点の算定ルールでは、野手の失策(エラー)や捕手の捕逸が介在して奪われた進塁・得点は、原則として投手の責任とはみなされません。例えば、走者三塁の場面でパスボールが発生して本塁へ生還した場合、チームの総失点には「1」が加算されますが、投手の自責点は「0」となります。投手の個人成績である防御率を悪化させないための公正な保護ルールです。
2. 公式記録における「エラー(失策)」との区別
一般の会話では「キャッチャーのエラー」と表現されがちですが、NPBやMLBなどの公式記録では、パスボールは通常の「失策(Error: E)」とは別項目として独立管理されます。シーズンの守備成績一覧を見ても、「失策数」と「捕逸数」は明確に分けて記載されます。ただし、捕球後の送球ミス(例えば三塁走者を刺そうとサードへ投げて悪送球になった場合)は、パスボールではなく通常の「捕手の失策」が記録されます。