ネット上のQ&Aサイト等では「ボタン電池を逆に入れても動かないだけで、入れ直せば問題ない」といった安易な書き込みが散見されます。しかし、これは極めて危険な誤認です。
ボタン電池を逆向きに入れた場合のリスク
ボタン電池を逆向きに入れた場合、回路設計によっては逆電圧がトランジスタやICチップにかかり、一瞬で内部回路が焼損します。さらに複数個を直列で使う機器で1個だけ逆装填された場合、他の電池から逆充電される状態となり、内部ガス圧が急上昇して液漏れや破裂、発熱を招く恐れがあります。
作業中の金属接触によるボタン電池のショート危険性
ボタン電池は構造上、プラス極の缶がマイナス極の端部ギリギリまで覆っています。そのため、金属製のピンセットで上下や側面を挟むだけで、瞬時に外部短絡(ショート)が成立します。ボタン電池のショート危険性は想像以上に高く、数秒間ショートしただけで電池表面温度が80℃〜100℃以上に急上昇し、火傷や発火事故を引き起こします。
ボタン電池の寿命確認における誤った常識
「残量が残っているか」を確かめるために舌で触れたり、テスターの針を雑に当ててチェックしたりする行為は避けてください。ボタン電池の寿命確認は、市販のバッテリーチェッカーを使用するか、機器のローバッテリー表示(インジケーター)で判断するのが安全かつ確実です。