人差し指(第2指)と薬指(第4指)の長さの比率は、科学の世界で「2D:4D指比」と呼ばれる。この研究を先導したのが、英国スウォンジー大学の進化生物学者ジョン・マニング名誉教授だ。彼の先駆的な研究によって、手の手話的な特徴が単なる遺伝の偶然ではなく、胎内環境の精密な記録であることが明かされた。
妊娠初期の胎児の手足が形成される時期、子宮内のホルモン環境が指の成長を左右する。人差し指の成長には女性ホルモンが関与し、薬指の発達には男性ホルモンが強く関わる。つまり、薬指が人差し指に比べて顕著に長い手元は、誕生前の時点で特定のホルモン刺激を効率的に受容した証左なのだ。