相手に「どこから来たのか」を聞くとき、かつての王道だった「Where are you from?」は、文脈によって相手を困惑させることがある。例えばロンドンで生まれ育ったアジア系の相手にこの質問をぶつけると、「イギリス人として話しているのに、外見だけで異邦人扱いされた」と受け取られかねないからだ。
では、相手のプライバシーや尊厳を損なわずに会話を弾ませるには、どんな表現を選ぶべきか。トレンドとして定着しているのは、特定の「国籍」ではなく「現在活動している場所」や「これまでの経歴」に焦点を当てる聞き方だ。
代表的な代替フレーズが「Where are you based?(普段はどちらを拠点にされているのですか?)」や「Where is home for you?(ご自身にとってホームはどのあたりですか?)」という言い回しだ。前者はビジネスシーンや多様なリモートワーカーに対しても極めて自然であり、後者は相手が自分のルーツや居住地など、好きな範囲で答えを選べるため非常に心地よい距離感を保てる。また、会話の流れに応じて「Where did you grow up?(どちらの育ちなんですか?)」と尋ねるのも、国籍を決めつけないスマートなアプローチとして好まれる。