ハスキーボイスの代名詞といえば、元大相撲関脇でありプロレス界のレジェンド・天龍源一郎氏を外すことはできない。「滑舌が悪い」とバラエティ番組で愛される彼の声だが、その背景には数々の名勝負で受け切った過酷な技の歴史がある。激闘の数々が刻んだ声帯の傷跡こそが、あの唯一無二の存在感を生み出した。
また、「こけし」の愛称で親しまれる本間朋晃選手もその象徴だ。試合中の喉への直接攻撃や長年の酷使により、聞き取りが困難なほどのガラガラ声を獲得した。しかし、その声で懸命に言葉を紡ぐ姿は、かえってファンの心を掴んで離さない。彼らの声は、命を燃やして戦ってきた証左なのだ。