なぜSUGOには「魔物」が棲むと言われるのか。最大の要因は、コース終盤に立ちはだかる「10%勾配の最終ストレート」と、そこへ至る超高速の「130Rコーナー」にある。マシンが極限状態の横Gを受けながら駆け抜ける中、わずかなタイヤのグリップ失度が大クラッシュへと直結する緊張感が常に漂う。
伝説的ドライバーである本山哲が過去の激闘で見せた土壇場の大逆転劇や、予期せぬセーフティカー出動による展開の急変は、今なおファンの語り草だ。一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が公認する国際サーキットの中でも、これほど最後まで展開が読めないサーキットレースは稀有と言わざるを得ない。