今年の見どころは、何と言っても細部まで計算し尽くされた空間演出デザインの進化にある。単に木々を電球で飾る時代はとうに過ぎ去った。光の明滅と環境音楽がミリ秒単位で完全に同期し、広場全体がひとつの巨大な生き物のように躍動する。光が波打ち、風を模して駆け抜けていく様は息を呑む美しさだ。
なかでも今年限定の特別演出エリアでは、足を踏み入れた人の動きを赤外線センサーが捉え、光の色や波形が万華鏡のようにリアルタイムで変化していく。受動的に鑑賞するのではなく、鑑賞者自身が作品の一部となる体験型のアート。デジタル技術の粋を集めたこの演出は、一度足を踏み入れたら忘れられないインパクトを胸に刻み込む。