2012年の『THE FINAL』で「これにて、本当に最後。」と銘打たれながら、なぜ2024年に『室井慎次』二部作が製作され、さらに「踊るプロジェクト 2026」へと繋がる動きが生まれたのでしょうか。関係者への取材およびプロデューサー陣の公式インタビューから見えてくるのは、「未完の約束」と「警察組織のリアルな世代交代」という2つの切実なテーマです。
かつて本広克行監督や脚本家の君塚良一氏が特番等で語っていた通り、青島俊作と室井慎次が交わした「組織の階段を上り、現場が正しいと思うことができる警察にする」という約束は、現実の警察組織の硬直化と官僚主義の前に、極めて重い課題として残されていました。2024年公開の『室井慎次 敗れざる者』において、室井が警察庁を定年前に退職していた設定はファンに大きな衝撃を与えましたが、これこそが「組織の論理に敗れた男が、いかにして自らの信念を貫くか」という人間ドラマの真の回答でもありました。
さらに現在、芸能関係者や映画業界内で注目されているのが、織田裕二演じる青島俊作の完全復活です。『室井慎次 生き続ける者』のラストシーンで示唆された驚きの描写は、単なるファンサービスではなく、2026年以降に照準を合わせた本格的な本編再始動への布石であると見られています。現場を愛し続けた青島が、年齢を重ねたベテラン指導員としてどのような立場に就いているのか。制作サイドが「真の最終決着」を描く準備を整えていることは間違いありません。