文法構造における代表的なトラップが、単数形と複数形の規則です。一般的な英単語のように末尾に「s」をつける「foots」という単語は現代英語に存在しません。ゲルマン系言語の母音交替(ウムラウト変化)の名残により、単数形はfoot、両足や2本以上の足を指す複数形はfeetへと形状を変えます。
身体測定や航空機の巡航高度などで用いられる長さの単位「フィート」もこのfootに由来します。1フィート(約30.48cm)は単数形「one foot」、2フィート以上は「two feet」と表記するのが規範文法です。
そして学習者が最も陥りやすい初歩的な過誤が、足の指を「fingers」と呼んでしまう現象です。英語の定義において、fingerは原則として手の指のみを指し示します。足の指は1本ならtoe、左右5本ずつ計10本全体を指すならtoesと呼ぶのが絶対のルールです。タンスの角に足の小指をぶつけて「I stubbed my little toe!」と叫ぶ場面で、「little finger(手の小指)」と言ってしまうと、相手は手の負傷を心配して混乱することになります。