この事件が日本のマスメディア史における最大の汚点の一つとされる要因は、直後に起きた写真週刊誌の過熱報道にあります。1980年代半ばは『フライデー』『フォーカス』『エンマ』などの写真週刊誌が部数競争を過熱させていた時代であり、「スクープ至上主義」が極限に達していました。
複数の雑誌が、現場に横たわる遺体の状態をぼかし処理も不十分なままカラーまたはモノクログラビアで大々的に掲載しました。これに対し、読者や遺族、教育関係者から「人間の尊厳を踏みにじる暴挙」「死者への冒涜」と激しい抗議が殺到。昭和アイドル事件の報道倫理を根底から揺るがす契機となりました。
現在でもネット上で「岡田有希子の写真流出の噂」として検索され続ける背景には、当時の雑誌をスキャンした違法な画像が掲示板やSNS上で拡散されてきた経緯があります。現代のメディア規範では到底容認されない暴走が、当時は「現実をありのままに伝える」という名目のもとで強行されていたのです。