長瀬智也のIwgpはなぜ伝説なのか?マコトの魅力と現在の真相

長瀬智也のIwgpはなぜ伝説なのか?マコトの魅力と現在の真相

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『池袋ウエストゲートパーク』が放映された2000年春、日本のテレビドラマ界には地殻変動が起きていました。石田衣良の同名小説をベースにしながらも、宮藤官九郎が紡ぎ出したテンポの速い会話劇と、堤幸彦が駆使した手持ちカメラのジャンプカットやトリッキーな映像ギミックは、当時の若者たちに強烈な衝撃を与えました。その中心で作品の背骨となったのが、TOKIOのフロントマンであった長瀬智也演じる「真島誠(マコト役)」です。

当時のテレビ誌や関係者の回顧録によると、マコトの人物造形には長瀬本人の天性の明るさ、どこか憎めない大らかさ、そして圧倒的な男の色気が色濃く反映されていたといいます。「めんどくせぇ!」と口先ではボヤきながらも、困っている仲間や街の弱者を見捨てられない義理人情の厚さは、かつての昭和任侠映画や下町人情劇の主人公に通底するものがありました。正統派の二枚目路線にとどまらない、泥臭さと野生美を兼ね備えた長瀬の芝居が、暴力とドラッグが渦巻く混沌とした作風に確かな人間味と説得力を与えたのです。

さらに、主題歌であるSADSの「忘却の空」がオープニングの疾走感を決定づけました。清春が歌い上げる退廃的かつ衝動的なサウンドは、当時のストリートキッズたちのリアルな心情と完全に共鳴し、ドラマの枠を超えたひとつの時代精神(ツァイトガイスト)へと昇華されていきました。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。