筋力トレーニングといえば、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの「BIG3」が定番ですが、スプリントやジャンプ、コンタクトスポーツを戦う競技者たちがいまこぞって導入しているのがスナッチです。その最大の理由は、瞬発力と股関節の連動性を同時に鍛えられる点にあります。
一般的なウエイトトレーニングは「筋肉を緊張させながらゆっくり挙上する」局面が多いのに対し、ウエイトリフティング由来のスナッチは、静止状態から一瞬で最大出力を発揮するRFD(力発揮率:Rate of Force Development)を高めるのに最も適した種目のひとつです。足首・膝・股関節を同時に爆発的に伸ばす「トリプルエクステンション」の動作パターンは、あらゆるスポーツのダッシュや跳躍動作と直結しています。
また、クロスフィットのスナッチメニューに見られるように、高重量を瞬時にコントロールして頭上で静止させる動作は、体幹深層部(コア)のスタビリティと全身のキネティックチェーン(運動連鎖)を劇的に強化します。単に重いものを持ち上げる筋力ではなく、「出力を無駄なく全身に伝える身体操作能力」を獲得できることが、多くのアスリートを魅了する決定的な要因です。