アジア最終予選を通じて確立されたワールドカップ予選メンバー最新の骨格を見ると、チームの成熟度は前回のカタール大会を遥かに凌駕しています。キャプテンの遠藤航を中心に、久保建英、三笘薫、堂安律、南野拓実といった2列目のアタッカー陣が充実の時を迎えており、ピッチ上のどこからでも決定機を創出できる陣容が完成しました。
特筆すべきは、海外組招集選手の質の変化です。かつてのように「欧州クラブに在籍していること」自体が特別だった時代は終わり、現在はUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントやプレミアリーグ、ラ・リーガで日常的にハイレベルな強度を体感しているタレントがスカッドの大半を占めています。
森保監督が掲げる「強固な守備からの高速トランジション」と「主体的なボール保持」のハイブリッド戦術は、このハイレベルな個々の成長によって初めて高い次元で成立しています。国内外の報道各社や現地関係者の証言を総合すると、指揮官は早い段階から大会本番を見据えたターンオーバーを視野に入れ、2チーム分の戦力差を極限まで縮めるチームビルディングを推し進めてきました。