真実の口はマンホールの蓋?正体と入場料・待ち時間を徹底解剖

真実の口はマンホールの蓋?正体と入場料・待ち時間を徹底解剖

真実の口はマンホールの蓋?正体と入場料・待ち時間を徹底解剖について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

巨大な石の彫刻「真実の口(イタリア語:Bocca della Verità)」は、直径約1.75メートル、厚さ約19センチメートル、重量は約1,300キログラム(1.3トン)にも達するパヴォナッツェット大理石の円盤です。目・鼻・口に穴が開けられた異形の顔立ちを誇示しています。

考古学的な学術調査およびローマ市歴史遺産資料によると、この円盤の正体は古代ローマ時代(紀元前1世紀〜後1世紀頃)に造られた公共設備の排水蓋(ドレンカバー)、あるいは付近に存在したヘラクレス・ウィクトール神殿に関連する聖なる井戸・噴水の溢水口であるという見解が定説となっています。

彫られている顔のモデルには諸説あるものの、最も有力視されているのがギリシャ・ローマ神話におけるすべての河川や海の源とされる巨神「海神オケアノス」です。大きく開かれた口や目、鼻の隙間から水を下水路(大下水路クロアカ・マキシマなど)へと流し込む実用的な構造になっており、「古代の巨大マンホールの蓋」という俗説は、歴史的機能としてあながち間違いではありません。

排水用の設備がなぜ「嘘つきの手を噛み切る」という審判の象徴へと変貌を遂げたのか。その契機は中世12世紀頃に成立した巡礼案内書『ローマの驚異(Mirabilia Urbis Romae)』に見られます。当時、民衆の間で「かつて悪魔が宿り、偽証者を裁いた石」としての伝説が語り継がれ、不貞を疑われた妻や契約違反を疑われた商人が手を入れて無実を証明する「神判(しんぱん)」の道具として扱われるようになりました。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。