法人や個人事業主が利用するビジネス向けの当座貸越には、主に「一般当座貸越」と「専用当座貸越」の2つのタイプが存在します。自社の資金繰り体制に合わせて使い分けることが求められます。
一般当座貸越は、決済用の当座預金口座そのものに貸越枠を設定する契約です。手形や小切手の決済、各種口座引き落としなどで残高不足が発生した際、すべて自動で枠内から立て替えられます。決済用口座と一体化しているため、日常的な決済事故を防ぐための防御策として極めて強力です。
一方の専用当座貸越(ローンカードタイプや専用口座タイプ)は、日常の決済口座とは切り離し、資金調達専用の口座枠を用意する形式です。事業主が必要に応じて専用カードやインターネットバンキングで資金を引き出し、決済口座に移して使用します。計画的な資金管理を行いたい企業に適しています。
なお、当座貸越の限度額(極度額)は、企業の月商や年商、売掛債権の回収サイト、担保価値などを総合的に勘案して決定されます。一般的には月商の1〜3ヶ月分程度が一つの目安とされています。