四人の騎士という構図は、ヨハネの完全な創作ではなく、旧約聖書『ゼカリヤ書』1章および6章に登場する「四色の馬と戦車」や、『エゼキエル書』14章の「4つの恐ろしい刑罰(剣・飢饉・悪獣・疫病)」を神話的下敷き(元ネタ)にしています。古代メソポタミアからヘブライ思想に受け継がれた「東西南北の四方から世界を統制する神の車輪」という世界観が原型です。
現代において、この四騎士のモチーフはサブカルチャーの強力な源泉となっています。特に鈴木央氏による正統続編コミック『黙示録の四騎士』(週刊少年マガジン連載、TVアニメ化)では、パーシヴァル(死)、トリスタン(疫病/支配)、ガウェイン(飢餓)、ランスロット(戦争)という四人の少年少女に予言の属性が割り振られ、厄災の使者ではなく「世界を救う希望の騎士」へと再解釈される鮮やかなパラダイムシフトが描かれています。
SNSやファンコミュニティの反応を検証すると、「聖書の恐ろしい予言が、少年漫画の王道アツい能力バトルに昇華されている」「本来の属性(飢餓や死)がどんなチート能力として具現化されているかを調べるのが楽しい」といった声が多く、古典の持つ不気味な魅力とカタルシスが見事に若い世代へ再浸透している実態がうかがえます。