健診で肺に影も自覚症状なし?良性の確率と精密検査の真相【2026】

健診で肺に影も自覚症状なし?良性の確率と精密検査の真相【2026】

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健診結果に「肺結節」「浸潤影」「肺門部拡大」などと書かれていると、直感的にがんを連想しがちですが、冷静に客観的データを見る必要があります。日本呼吸器学会や各種健診機関の集計データによると、レントゲンで肺の影を指摘された人のうち良性である確率は約80〜90%以上に達します。精密検査を受けた結果、実際に悪性腫瘍(肺がん)と診断される確率は、年齢や喫煙歴などの母集団によって変動するものの、全体のわずか1〜5%前後に過ぎません。

では、悪性ではない場合、一体何が白く写っているのでしょうか。臨床現場で最も高頻度に確認されるのが、陳旧性病変(ちんきゅうせいびょうへん)と呼ばれる過去の疾患痕です。幼少期やかぜをこじらせた際に知らず知らずのうちに患った軽い肺炎、マイコプラズマ肺炎、あるいは過去に不顕性感染(無症状のまま治癒した感染)した肺結核などの傷跡が、皮膚の「かさぶた」や「ケロイド」のように線維化・石灰化し、胸部X線上に白い影として永続的に残り続ける現象です。

また、近年特に中高年層を中心に急増しているのが、肺非結核性抗酸菌症(NTM症)です。土壌や水道水などの身近な環境に存在する抗酸菌が肺に感染する病気ですが、結核と違って人から人へは感染しません。進行が非常に緩やかであるため、初期段階では自覚症状が全くないまま健診のレントゲンで微小な白い影(小結節影や気管支拡張像)として偶然発見されるケースが多発しています。その他、肺過誤腫と呼ばれる良性腫瘍や、血管の走行異常、肋骨の骨折痕など、命に別状のない要因が「肺の影」の正体の大半を占めています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。