なごやか亭の象徴として全国にその名を轟かせているのが、名物こぼれいくらです。注文が入ると店内に太鼓の音が鳴り響き、「よいしょー!」という威勢の良い掛け声とともに、軍艦巻きの上に特製しょうゆ漬けのいくらが山盛りに盛られていきます。皿から受け皿へと雪崩のように溢れ出す圧倒的なビジュアルは、SNS時代における情報拡散の牽引役となりました。
しかし、同店の真骨頂はパフォーマンスの派手さだけではありません。使用されるいくらは道東の旬の時期に水揚げされた極上物で、皮の柔らかさと上品な出汁の風味が完璧に調和しています。さらに、釧路名産のサンマやイワシ、道内産の活ホッキ貝、肉厚な真つぶ貝、冬期限定の「真だち(タラの白子)」など、港町直結ならではの旬魚が惜しみなくレーンを彩ります。
現在のなごやか亭 メニューと値段は、一皿150円前後の手頃な皿から、特上ネタの800円〜1,200円前後の皿まで、皿の色ごとに細かく分かれた明朗会計システムを採用しています。一般的な成人1人あたりの平均予算は2,500円〜3,800円前後。100円均一チェーンと比べれば高価格帯ですが、銀座や北新地の名店に匹敵する素材をこの価格帯で堪能できるコストパフォーマンスの高さが、高い納得感を生んでいます。