話題の「旗っさし家」の真相に迫る!武家ルーツの謎と名店の現在

話題の「旗っさし家」の真相に迫る!武家ルーツの謎と名店の現在

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では、なぜこれほどまでに武士の家系を思わせる言葉が存在するのでしょうか。それを理解するには、中世から近世へと続く旗指物 武家文化の変遷を振り返る必要があります。

日本の合戦において、敵味方を識別し軍団の士気と威信を示すために背中や陣営に掲げられたのが「旗指物(はたさしもの)」でした。乱戦の最中、主君の馬廻りや本陣の中枢で大旗を保持し続ける旗差役の役割は、まさに命懸けの任務でした。矢石が飛び交う激戦地でも決して旗を倒すことが許されなかったため、強靭な武勇と揺るぎない忠誠心を兼ね備えた精鋭のみが抜擢されたと記録されています。

戦国大名の家中や江戸幕府の制度において、これら旗差役を務めた武士たちは「旗指衆」や「旗奉行」として重用されました。旗差役のルーツを辿ると、単なる一兵卒ではなく、主君の側近として誇り高い旗指衆の家格を認められていたことが分かります。静岡県島田市に現存する「旗指(はたさし/はなさし)」という地名も、かつて武田勢や徳川勢の軍勢が旗指物を立て並べた、あるいは旗差の役目を担う武士が駐屯した土地であったという伝承が残されています。すなわち、旗っさし家の由来の源流には、数百年前にこの地を駆け抜けた武士たちの記憶が宿っています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。