「吠える犬」に着目した教訓は、言語や文化の壁を越えて世界中で共有されています。英語圏における代表的な表現が「Barking dogs seldom bite(吠える犬はめったに噛まない)」です。口先だけで威勢のいい人物は、実際に行動を起こす度胸がないことを端的に表しています。
また、「His bark is worse than his bite(彼の吠え声は噛み癖よりひどい=脅し文句ほど実害はない)」という言い回しも頻繁に使われます。
なお、実際のドッグトレーニングにおいても、犬が無駄吠えをする最大の要因は「恐怖や警戒」「要求」「退屈」によるものです。威嚇吠えをする犬に対して怒鳴りつけても、犬は「一緒に興奮してくれた」と勘違いし逆効果になります。落ち着いた態度で無視し、静かにできた瞬間に報酬を与えることが基本とされており、この原理は人間関係のマネジメントにも驚くほど通底しています。