どんなに優れたアイテムを使用しても、事前の確認と正しい手順を怠ると壁紙を傷める原因になります。設置前に必ず確認すべきは「壁材の種類」です。
日本の賃貸住宅の多くは石膏ボードの上にビニールクロスが貼られていますが、なかには砂壁、土壁、あるいは防汚・撥水加工が施されたシリコンコーティングクロスもあります。防汚加工の壁紙は粘着テープが定着しにくく、突然の落下につながるため、事前に目立たない場所でマスキングテープの貼り付き具合をテストすることが不可欠です。
取り外す際のプロの裏ワザとして覚えておきたいのが、ドライヤーの温風を活用するテクニックです。長期間設置して硬化した粘着剤は、ドライヤーの弱温風で10〜20秒ほど温めると柔らかくなり、壁紙の繊維を巻き込まずにスルリと剥がせます。万が一小さなピン跡が残った場合でも、市販の「クロスの穴うめ材」や木工用ボンドを爪楊枝の先で少量充填すれば、肉眼ではほぼ識別できないレベルに修復できます。