二人の関係を語る上で欠かせないのが、平成のテレビ史に残る伝説の馴れ初めエピソードです。きっかけは1998年、TBS系の人気バラエティ番組『うたばん』に出演したHYDEさんが、MCの中居正広さんと石橋貴明さんから「好みの女性のタイプ」を問われ、当時お天気キャスターとして活躍していた大石恵さんの名前を即答したことでした。
その後、番組側の粋なサプライズ演出によって大石さんがスタジオに登場。普段はクールなロックスターとして振る舞うHYDEさんが、耳まで真っ赤にして少年純情そのものの照れ笑いを浮かべた姿は、ファンの間でも伝説の神回として語り継がれています。
番組での共演を機に真剣交際へと発展した二人は、2000年12月25日のクリスマスにロサンゼルスで入籍。華々しいスター同士の結婚でありながら、結婚後の家庭生活は極めて堅実でした。
大石恵さんは結婚・出産を経て芸能界の第一線から一歩退き、家庭と子育てを中心とする生活へとシフトしました。現在の姿についても、50代を迎えたとは思えない奇跡的な透明感を保ちながら、表舞台への露出を厳選し、夫のハードな世界ツアーや音楽制作を陰で力強く支える良妻賢母としての日々を送っています。
HYDEさんは2012年に刊行した自叙伝『THE HYDE』の中でも、私生活や家族に関する具体的な記述は最小限に留めています。これはロックアーティストとしての「HYDE」という幻想美を守るプロ意識であると同時に、愛する家族をメディアの好奇の目から命がけで遮断するための防壁でした。過密なスケジュールの中でも子供の学校行事には欠かさず顔を出し、父親としての愛情を惜しみなく注いできたことが近隣住民や関係者の証言からも裏付けられています。