青森県立三沢航空科学館がこれほどまでに高い評価と話題を集め続けている最大の要因は、「観る博物館」から「身体全体で体感するエンターテインメント施設」への完全脱皮にあります。リニューアルを経て新設された「宇宙ゾーン」や刷新された「航空ゾーン」は、子どもたちの科学的好奇心を刺激するだけでなく、大人の知的好奇心をも満たす綿密な展示設計が施されています。
太平洋無着陸横断飛行を成し遂げた名機「ミス・ビードル号」の物語から、日本の航空史を塗り替えた国産旅客機「YS-11」、さらには次世代ビジネスジェットの頂点に君臨する「ホンダジェット」に至るまで、ひとつの施設内で日本の航空技術の歩みをシームレスに追体験できる環境は国内でも極めて稀有です。
現場を訪れると、轟音とともに飛び交う三沢基地の現役航空機を遠望できるダイナミックなロケーションも相まって、視覚・聴覚・身体感覚のすべてで航空の世界に没入できる独自の価値が確立されていることが実感できます。