レントゲン異常なしでも激痛?骨挫傷の正体と後遺症を防ぐ治療法

レントゲン異常なしでも激痛?骨挫傷の正体と後遺症を防ぐ治療法

レントゲン異常なしでも激痛?骨挫傷の正体と後遺症を防ぐ治療法の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

臨床現場において、骨挫傷と骨折の違いは「連続性の断裂がマクロかミクロか」という点に集約されます。一般的な骨折(完全骨折・不完全骨折)は骨皮質の連続性が途切れている状態を指しますが、骨挫傷は骨皮質の連続性が保たれたまま、内側の骨髄組織が挫滅・内出血している状態です。いわば「骨の内部に生じた重度のアザ」と表現できます。

この不可視の病態を可視化できる唯一無二の手段が、骨挫傷のMRI検査です。MRIは磁気を利用して組織内の水分(水素原子)の動きを捉えるため、骨の内部で起きている内出血や炎症性浮腫を鋭敏に検出します。T1強調画像では黒く低信号に、脂肪抑制T2強調画像やSTIR(スター)画像では病変部が鮮烈な「白(高信号)」として浮かび上がります。激痛があるにもかかわらずレントゲンで所見がない場合、早期にMRI撮影を行うことが確定診断への最短距離となります。

項目一般的な骨折(皮質骨折)骨挫傷(骨梁・微小骨折)重度の捻挫・打撲主たる損傷組織外側の硬い骨(骨皮質)の断裂・転位骨内部の海綿骨・骨梁の破綻と骨髄出血関節包、靭帯、筋肉、皮下軟部組織画像診断の検出率レントゲン・CTで極めて明瞭(約95%以上)レントゲンでは描出不可、MRIで100%同定超音波(エコー)やMRIで靭帯断裂を確認全治期間の相場約6週〜10週間(ギプス固定・手術)約4週〜16週間(荷重部位は半年近く)約2週〜4週間(保存的療法)初期の荷重(歩行)構造破綻のため原則不可(完全免荷)無理をすれば歩けてしまうが絶対禁忌痛みの許容範囲内で部分荷重可能放置した際のリスク偽関節、変形治癒、神経麻痺軟骨陥没、特発性骨壊死、二次性関節症関節の不安定性残存、慢性習慣性捻挫
山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。