しゃぶしゃぶとすき焼きの違いとは?肉の厚みとカロリーの真相を徹底比較

しゃぶしゃぶとすき焼きの違いとは?肉の厚みとカロリーの真相を徹底比較

しゃぶしゃぶとすき焼きの違いとは?肉の厚みとカロリーの真相を徹底比較について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

2つの料理のルーツを辿ると、日本の近代化と食文化のダイナミズムが浮き彫りになります。歴史の長さという点では、すき焼きが圧倒的な先達です。

すき焼きの語源は、江戸時代に農民が使い古した農具の「鋤(すき)」の金属部分を鉄板代わりにし、カモやシカなどの肉を焼いて食べた「鋤焼き」に由来します。幕末から明治維新にかけて横浜の居留地から牛肉を食べる文化が広がり、味噌仕立てで煮込む「牛鍋」が文明開化の象徴として大ブームを巻き起こしました。1923年の関東大震災を契機に関西のすき焼き文化が東京へと流入し、牛鍋の割り下文化と融合して現代のすき焼きの原型が完成したのです。

これに対し、しゃぶしゃぶの歴史は驚くほど若く、完全に「戦後生まれ」の料理です。起源は第二次世界大戦直後、京都の老舗料理店「十二段家」の店主が、軍医として北京に赴任していた民間工芸運動の指導者・吉田璋也氏から、中国の伝統鍋「涮羊肉(シュワンヤンロウ:薄切り羊肉の湯通し鍋)」の話を聞いたことに端を発します。

当時の日本人の舌に合わせて羊肉を牛肉に変え、独自のごまだれを開発したのが始まりでした。その後、1952年に大阪の精肉・料理チェーン「スエヒロ」の創業者・三宅忠一氏が、タライの中で手ぬぐいをゆすぐ音から着想を得て「しゃぶしゃぶ」と命名し商標登録したことで、全国へと爆発的に普及しました。伝統の知恵を進化させたハイブリッドな発明料理、それがしゃぶしゃぶの正体です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。