耳たぶの形状は、生物学・解剖学的には主に「遊離型(ゆうりがた)」と「密着型(付着型)」の2種類に分類されます。頬から耳たぶが離れてふっくらと垂れ下がるのが遊離型、頬に直接張り付くような形状が密着型です。
「耳たぶがない」と表現される形状はまさにこの密着型に該当し、優性遺伝・劣性遺伝(現在は顕性遺伝・潜性遺伝)の古典的なモデルケースとして中学校の理科の教科書でも紹介されています。一般的に遊離型が顕性(優性)、密着型が潜性(劣性)とされ、親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって自然に決定される形質です。
統計データを見ると、日本人における密着型耳たぶの割合は約25%〜30%に達します。つまり、日本人の約3〜4人に1人は生まれつきこの耳の形を持っており、決して珍しい形状でも特定の地域固有の変異でもありません。